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この夏 注目の8人
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捨て身の打席もう一度 |
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浦和学院 鮫島勇人三塁手 |
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あの本塁打を覚えているだろうか。昨夏の埼玉大会決勝。鷲宮の怪物エース増渕竜(ヤクルト)から放った鮮烈な一発を。3番の一振りが浦和学院を2年ぶりの甲子園へと導いた。 増渕竜の出はなをくじく決勝2ランだった。一回一死二塁、初めての対戦を迎えた。マウンドに立つ男は雰囲気が違う。とても大きく感じた。1球目を見て「速いなあ」と感心した。だが、気持ちは負けていなかった。「けんか腰で向かっていった」。3球目。直球を強振した瞬間、十分すぎる手応えがあった。「こんなに飛ぶのか」。打球は右翼席に突き刺さった。 ホームランボールはガラスケースに入れて実家に飾ってある。一番の宝物だ。自信を失いかけた時、そのボールを見つめる。 ところが、全国選手権では金沢(石川)に1回戦で完敗し、自らも無安打に終わった。「増渕さんからホームランを打って自信はついたけれど、調子に乗って甲子園では打てなかった。謙虚さを忘れてはいけないことを教えてくれた打席でもあった」。今はそう思う。 昨秋から不振が続く。「プレッシャーに勝てない」とつぶやく。春の県大会は準決勝で敗れ、関東大会を逃した。それでも最後の夏は待ったなしにやってくる。「あの打席」以来、忘れかけていた闘争心を思い出し、調子もようやく上向き始めた。「根性を見せたい」。甲子園では増渕竜以上の投手が待っているかもしれない。捨て身で挑む打席を、もう一度見たい。 (2007年7月5日付掲載) |
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